Q. 遺産相続の現場ではどのような問題がありますか?

(阿部)現在の日本の法制度では、遺産相続に関する法律が非常にあいまいなんですね。

interviewたとえば遺言書があれば、その内容は優先されますが、仮に遺言書の内容と全然違う遺産分割を実行したとしても、相続人全員が納得していれば、何の問題もありません。

さらに遺言書で、すべてを誰それに相続させると書かれていると、他の相続人は遺留分がありますが、これも相続できなかった人が遺留分を主張しなければ、相続した人は遺留分を支払う必要がありません。

もっと身近なところでは、法定相続分という規定が民法にはありますが、これもその通りに分割する必要はなく、相続人全員が納得すればどのように分割しても自由なのです。

ところがこれと反対に、相続人が多い場合や疎遠な場合、または連絡がつかない場合などで、自分は関わりたくないからそっちで勝手にやってくれ、とか、連絡がつかない人は無視して遺産相続を進めたい、といっても、これは絶対に進みません。

相続人がご自身の相続権を相続するのか、放棄もしくは譲渡するのか、いずれにしても本人の書面による意思表示が大前提ですので、多数決などで勝手に進めることはできないのです。

これらの点が、非常に誤解を招きやすく、遺産相続を複雑にしているゆえんと思われます。

 

Q. よくいわれる骨肉の争いは、本当にあるんでしょうか?

(阿部)自分だけが有利に相続したい、と考えている人は、ほぼ、いらっしゃいません。

私自身、非常に多くの遺産相続に直面された方々とお話をさせていただいていますが、その中で特に感じることは、自分だけが他の相続人よりも多く有利に相続したい、と考えている人は、意外かもしれませんが、ほぼ、いらっしゃらないんですね。

ほとんどのご相続人が、ご親族の関係を壊すことなく、円満円滑に、やるべきことをやろうとしているだけのように感じます。

ただ、そこは人と人の関係ですから、ひとつの出来事に対する見方や価値観が違ったり、日本の遺産相続の手続きが非常に複雑なので、翻弄され、疲弊してしまった挙句、自分だけが大変な思いをしているように感じ、不公平感が生まれるのかと思います。

そしてお身内であるがゆえに、うまく言葉や行動で意思疎通ができず、誤解が誤解を生み、意地を張ってしまうようです。

あと、これはとてもデリケートな問題ですが、とはいえ遺産相続の本質ではないかとも感じているのですが、ご父母のどちらか、もしくは両方が亡くなられて、兄弟姉妹で遺産相続をおこなうときに、お兄ちゃんは自分よりもかわいがられた、とか、妹は何かと両親によくしてもらっていた、という、ひとつには親の責任ともいえるかも知れませんが、兄弟姉妹の間での両親からの愛され方、もしくは愛情表現の受け方に、ずっと不公平感を持って育ってこられたケースが少なくありません。

これはとても根が深い問題で、親からみたら子どもとはいえ、皆さんご結婚されてご家庭を築かれたり、企業の要職につかれているような、お年も召され、社会的にもお立場のあるような方々が、今なお兄弟姉妹の間での親からの愛情の受け方に不公平感を感じておられるんですね。

私も経験が浅かった頃は、このお気持ちがわからずに、とても苦労をしました。

これは実際に親からかわいがられた立場の人は、そうでない立場の人が、そんなにも深く傷ついていて、今も心の整理がつかずにいる心境が、想像もつかないんですね。

まして、私たちのような専門職は、どうしても法律的な立場でものごとを考えてしまいますので、このようなお気持ちが理解できなければ、ご相談者様との距離は深まるばかりで、うまく解決に進みません。

あちらを立てればこちらが立たず、などとともいいますが、こと遺産相続の現場におきましては、あちらも立ててこちらも立てなければ、解決はないでしょう。

遺産相続は法律にもとづいた行為ですが、法律うんぬんの前に、ひとりの人間が亡くなっているということ、そしてそのお身内の方が、故人が遺された財産等を引き継ぐ行為であるということ、そこには法律やお金の損得以前に、人と人との、もっといえば血を分けた肉親同士のお気持ちがまず最初にあるということを、皆が理解すれば、骨肉の争いなどおこりようもないと、私は考えています。

 

Q. 日本全国を飛び回るのは大変ではありませんか?

(阿部)最初から全国対応していたわけではないんですよ(笑)

Interview2私は生まれも育ちも大阪ですし、事務所は大阪市内ですが、今の住まいも大阪の河内長野市という田舎ですから、自分の行動範囲を考えれば、どうしても業務範囲も大阪近郊、せいぜい近畿圏のご対応となっておりました。

しかしおかげさまで、ホームページは日本全国、ひいては海外に在住されている日本の方々にもご覧になっていただいておりますので、そういった方々から、費用もお支払いするので、遠方ですがぜひ来てくれませんかというお問い合わせを多くいただきます。

もちろんそういった方々も、いきなりホームページで遠方から大阪の行政書士に依頼されようと思ったわけでもなく、近くの専門家や知り合いの紹介で出会った方に相談したり依頼したりしてみたけど、どうもうまく進まない、わらにもすがる思いでインターネットを検索して、ようやく弊社のホームページに出会い、お電話をいただくわけです。

それほどに皆さんが遺産相続の現場で困っておられるのであれば、いっそのこと交通費もこちらで負担して、全国津々浦々までご相談を受けに行こうじゃないか、と決心したのが始まりです。

それからというものは、本当に冗談や大げさな表現ではなく、北は北海道から東北、関東、北陸、東海、近畿、中四国、そして南は九州から沖縄(!)まで、お話をいただき、現地へ伺いました。

そして行く先々で、よくお越しくださったと、それは丁重なご挨拶をいただき、無事に遺産相続のお手続きが完了したときには、心からの感謝のお言葉をいただき、私も皆様にお会いでき、お役に立つことができてよかったと、嬉しい気持ちになるのです。

あとは、ご相談をいただかなければ一生、行くこともなかったであろう土地へ行けるということも、大きな楽しみのひとつでもあります。ご面談を終えた後は、町並みを散策してご当地グルメを食してみたり、観光名所を見てまわったり、時には温泉に入ってゆっくりさせていただくこともしばしば(笑)

今後も私の体が元気な限りは、皆様のご要望にお答えしたいと思っておりますので、これからもどんどん全国どこでもいきますよ(笑)

ただひとつだけ申し上げたいのは、私も全力で皆様のお話を伺い、最善を尽くしに伺いますので、とりあえず来てほしいとか、直前になってやっぱりやめておきますというような、軽いお気持ちでご連絡をいただくのはとても困ります。

それこそお金の問題ではなく、気持ちの問題ですね。

どうぞ誤解のないよう、ご理解を賜りたいと切に願っています。

 

Q. 料金がよくわからないのですが、あとから高額な料金を請求されることはありませんか?

(阿部)最初のご面談でお話を伺ったときに、総額をご提示させていただいております。

この点は正直いって、私も非常に不安です。変な意味ではなく、とにかく遺産相続はやってみないと大変かどうかがわからないのです。

思っていたよりもたくさんの遺産が見つかることはよくありますし、まったく存在すら知らなかった方が、相続人として現れることも意外とよくあります。

とはいえ、あとからこれをしたからいくら追加、これが見つかったからいくら追加、という料金設定では、ご依頼される方も不安でしょうし、何より私としても気持ちのよいことではありません。

また、これは頼むと追加費用がかかるから自分でやります、といわれても、こちらとしましてもせっかくご依頼をいただいておきながら、結局ご相続人様にご負担をかけるのであれば、私たちの職業専門家としての存在意義すら失うかもしれません。

ですので、最初のご面談でお話を伺ったときに、おおまかな業務量を概算し、総額をご提示させていただいております。業務量が思っていたよりも多くなってしまったとしても、お受けした範囲で終了まで責任を持たせて頂きます。

こちらでお受けする内容と、ご同意いただいた金額を記載した契約書もその場でご用意いたしますので、どうぞご安心いただければと思います。

 

 

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